May 31 / 2017
  • The House - Introduction

フランスを拠点とするファッションブランド、Maison Margiela。1988年にベルギー人デザイナー マルタン・マルジェラによって、パリで設立されました。マスキュリンとフェミニンの両側面を用いて、 多くの場合、2つのジェンダーを融合させながら、 Maison Margielaはメンズウェアとレディースウェアのシルエットを脱構築、再構想、再定義する知的なアプローチを行っています。2012年、Maison Margiela の「Artisanal」コレクションは、フランス クチュール連盟より正式に「オートクチュール」の称号を受けました。 

2014年には、ブランドのクリエイティブディレクターにイギリス人デザイナーのジョン・ガリアーノが就任しました。Maison Margielaの因習を打破する妥協なきアプローチに、ガリアーノのオートクチュールに対する詩的なヴィジョンが加わり、コンセプチュアリズムと芸術性、神秘さとモダンなエレガンスを融合させたファッションを生み出しています。 

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(1988)

ベルギー人デザイナーのマルタン・マルジェラがブランドを設立。設立に伴い、全スタッフに与えられた唯一のドレスコードは、「blouse blanche(白衣)」のユニフォーム。そこには、「クリエイティブな共同体」として一体化するとともに、過去のオートクチュールのアトリエに対して敬意を示すという意味が込められています。本社は全体が白く塗られ、家具は白いコットン生地で覆われました。 

10月23日、レディース プレタポルテ コレクションがデビュー。披露されたのは、マスクを被ったモデルによって表現されるスレンダーなロングシルエット。主流のトレンドへの抵抗を示すことで、鋭くユニークなヴジュアルアイデンティティを確立させました。ガーメントにはそれぞれ、白い無地のラベルが4ステッチで縫い付けられています。4ステッチを切ってラベルを取り除くことで、ガーメントに匿名性を与えます。


パリのアトリエで古着や破壊された服を使って創り出されたユニークなガーメントが、レディースコレクションに投入され、「Artisanal」と名付けられました。

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  • 1994


パリのアトリエで古着や破壊された服を使って創り出されたユニークなガーメントが、レディースコレクションに投入され、「Artisanal」と名付けられました。

(1994)

1994年秋冬シーズンにて、「Barbie」コレクションを発表。人形の服を人間の大きさに再生・拡大させたガーメントを披露し、「Replica」というコンセプトを打ち出しました。1994年以降、「Replica」のコンセプトの一環として、世界中から集められたガーメントとアクセサリーを再現し、シーズンコレクションに投入し続けています。 

チャリティーとして、エイズTシャツをデザイン。Tシャツにプリントされたメッセージは、「THERE IS MORE ACTION TO BE DONE TO FIGHT AIDS THAN TO WEAR THIS T-SHIRT BUT IT’S A GOOD START(エイズと闘うためにすべき活動はもっとあるが、T-シャツを着ることは良い始まりだ)」。売り上げの一部は、フランスのチャリティー団体「AIDES」に寄付されています。

  • (1997)
  • (1997)
  • (1997)

(1997)

白い無地のラベルに、新作が登場。新しいラベルには、0~23までの番号が黒字で記され、その服に当てはまるコレクションラインの番号に丸印が付けられています。 

コンテンポラリーラインにあたる「ライン'6'」をローンチ。このラインは後に「MM6」と呼ばれるようになります。MM6は、コンテンポラリーなカットとプリントによる型にはまらないアプローチで女性らしいカジュアルなレディースウェア、フットウェア、アクセサリー、レザーグッズを提案します。MM6のガーメントには、水平のシングルステッチでラベルが縫い付けられています。そのステッチは衣服の外側からあえて見えるようになっています。

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(1998)

1999年春夏シーズンにて、ライン'10'「男性のためのワードローブ 」をローンチ。デコンストラクション(脱構築)と最高のテーラリングからなるMartin Margielaの因習を打破する視点で、伝統的なシルエットを捉えています。ライン'10’に伴って生まれたライン'14'「男性のためのワードローブ」には、クラシックで機能的なアイテムが揃っています。 

アイコニックな「タビ」シューズ誕生。伝統的な日本の履物にインスパイアされ、割れたつま先、円筒形のヒールを特徴とするブーツが生み出されました。時と共に「タビ」シリーズは、さまざまなカラー、加工、形、サイズで提供されるようになります。  

1998年春夏シーズンにて、「Collection Plate」と呼ばれるレディース コレクションを発表。このコレクションでは美しいテーラリングと賢いファスニングを通して、幾何学性とフォルムを追求しています。全てのアイテムが、着用しない時には開いて完璧にフラットな状態で置くことができます。 
 

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  • (2000)

(2000)

東京の恵比寿で、Maison Margiela初のブティックをオープン。2006年に現在の場所に移転。かつて工場だった建物を改装したブティックには、配電盤や制御システムがデザインとしてそのまま残されました。本社とショールームのアヴァンギャルドなヴィジュアルアイデンティティーをブティックにも反映させ、白塗りの壁の屋内に、白いコットン生地で覆われた家具を置き、トロンプルイユ(騙し絵)の壁紙が施されました。 

2000年秋冬シーズンにて、誇張された大きなサイズのガーメントで構成された「Oversize Collection」を発表。このコレクションでは、全てのアイテムがイタリアサイズ78に作られ、小さな体型の人であっても、そのまま拡大されたサイズを着用するというコンセプトを打ち出しました。 
 

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(2002)

ブリュッセル、パリでヨーロッパ初のブティックをオープン。ブティックはそれぞれ、Maison Margielaのコードに調和する内装デザインでありながら、それぞれの土地固有の建築と歴史が尊重されています。 

Maison Margielaの主要株主として、OTBの社長レンツォ・ロッソを迎えました。
 

(2004)

本社を現住所であるパリ11区の163 rue Saint Maurへ移転。新しく本社として選ばれたのは、1700年代から100年近く女子修道院として使われた後、工業デザイン学校として利用されてきた建物です。歴史を感じるひびの入った白塗りの壁も、さまざまなスペースにある学校時代の黒板もそのまま残されました。改装作業では建物の歩んできた歴史を尊重しながら、Maison Margielaならではのヴィジュアル空間を反映させました。   

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  • (2004)
  • (2004)
  • (2004)
  • (2005)

(2005)

 

ANDAM(フランス国立モード芸術開発協会)の許可を得て、パリのパレ・ロワイヤルにあるフランス文化・通信省の展示用ウィンドウに「Artisanal」のガーメントとアクセサリーを展示。 

大西洋を越え、ニューヨーク初となるブティックをマンハッタンのウェスト・ヴィレッジにオープン。当初、仮スペースとしてお目見えした店舗は、足場、未開封のボックスが装飾として使われ、まさに「建設中」の状態でした。その後、2016年にリニューアルし、Margielaらしい高級感のある、アヴァンギャルドなデザインに生まれ変わりました。 

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(2006)

オートクチュール組合に招聘され、2006年春夏シーズンでライン'0'にあたる「Artisanal」コレクションを発表。「Artisanal」のガーメントは全て、パリのアトリエで、再加工されたヴィンテージやアンティーク素材、未加工の素材を使って手作業で創り上げられています。2012年、Maison Margielaの「Artisanal」コレクションは、フランス クチュール連盟から公式に「オートクチュール」の称号を得ました。 

イタリア、フィレンツェで半年ごとに開催される世界的に有名なメンズウェアのトレードショー、Pitti Immagine Uomoに、メンズウェアで初のゲストデザイナーの1人として参加。 
 

(2007)

ライン '8' アイウェア コレクションをローンチし、「Incognito」モデルを発表。顔のフロントとサイドを覆うフラットなユニレンズで、身に着ける人のアイデンティティを隠すデザインを打ち出しました。 

(2008)

アントワープにあるモード博物館(MoMu)で、Maison Margiela設立20周年を記念する展示を開催。メゾンが追求するテーマとコードについて深く掘り下げ、過去20年間のコレクション、ファッションショー、インテリアデザイン、さらにはメゾンのコミュニケーションポリシーも公開されました。その後、展示はロンドンのサマセット・ハウス、ミュンヘンのハウス・デア・クンストでも行われました。 

2009年春夏シーズンにて、Maison Margiela設立20周年を祝うショーを開催。Maison Margielaが歩んできた歴史へのオマージュとして、過去に発表されたガーメントを再解釈した「復刻版」が披露されました。 

ライン '12' ファインジュエリー コレクションをローンチ。クラシックなジュエリーをオーバーサイズに解釈するというコンセプトのもと、超ビッグサイズのチェーン、XXXLサイズのシグネットリングといったジュエリーが発表されました。 

(2009)

Rizzoli社より、Maison Margielaのレトロスペクティブ本を出版。 
 

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  • (2009)

(2010)

ライン '3' フレグランス コレクションをローンチし、Maison Margiela初の香水となる(untitled)を発表。フレッシュグリーンのノートが入り混じる香りと白のペンキにディップしたかのようなデザインを施したガラスの薬瓶で表現された(untitled)。そこにはMaison Margielaが追求する匿名性が凝縮されています。
 

  • (2011)

(2011)

パリのホテル、Maison Champs-Elyséesの改装でデザインを担当。Maison Margielaのシュールレアリスティックなヴィジョンで、クラシックなオスマニアン建築を再解釈し、昼と夜、そして公と私を調和させる空間を創り出しました。 
このデザインプロジェクトをきっかけに、Maison Margielaのインテリアデザインコレクション、Line 13「オブジェと出版物」をローンチ。 

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(2012)

「Replica」のコンセプトをガーメントの再現から香りの再現に広げ、「Replica」フレグランスコレクションをローンチ。香水ひとつひとつに、香りの由来となった場所と年代が記されています。その香りを通して、私たちの集合的無意識やパーソナルヒストリーに働きかけ、イメージや記憶を甦らせます。 
H&Mとコラボレーションし、Maison Margielaのアーカイブから「復刻」されたアイテムで構成されたコレクションを発表。このコラボレーションでは、オーバーサイズ、匿名性といったMargielaの代表的なコードが、ひねりを加えた形、ボリューム、伝統的なテーラリングを用いて表現されています。 

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  • (2012)

(2014)

ジョン・ガリアーノをクリエイティブディレクターに指名。Maison Margielaの新たな歴史の幕開けとなりました。

John Galliano
  • (2015)

(2015)

ジョン・ガリアーノによる初のMaison Margiela「Artisanal」コレクションをロンドンで発表。このコレクションで披露されたのは、余計なものを取り除き、意外性に満ちたファッションへと生まれ変わったガーメント。機知に富んだテーラリングと型にはまらないディテールの組み合わせによって創り出されたガーメントを通して、奇妙で新しい美しさが体現されました。ショーのフィナーレとして、 白いモスリン生地で作られた各ルックのトワルがランウェイを飾りました。 

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(2016)

ライン '11' から5ACハンドバッグをローンチ。名前の由来はフランス語でバッグを意味する「Sac」。インターネット上で使われている「133t speak(リートスピーク)」と呼ばれる表記法を用いて文字を暗号化することによって生まれた名前です。5ACの裏地は外に引き出すことができ、それによって通常は姿を現すことがないエレメントが露わになります。 

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  • (2016)
  • (2016)
  • (2016)
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